株は基本で勝てる

投資名言に学ぶ



押し目待ちに押し目あり。投資名言に学ぶ

  「押し目待ちに押し目なし」。このことばは良く知られているはずです。押し目、つまり株価の一時的下落を待っていても、それがなく、どんどん上がってしまうという意味です。だから有望と思える銘柄が上昇していたら、押し目など待っていないでさっさと勝ってしまえ。こんな意味になります。

  確かにこの名言通りになることはよくあります。急騰銘柄は当然のことに、ほぼ休みなく上がってしまい、押し目を待っても無駄。こうなるケースがほとんどです。

  しかし私が紹介する言葉は、ややニュアンスが異なります。「押し目待ちに押し目あり」となります。私が「押し目待ちに押し目なし」を少し変えたものですが、私の経験則ではこちらの方が重要です。

  前述したように、押し目を待ってもどんどん上昇してしまい、買いチャンスが与えられないことはあります。しかし多くの場合、押し目があります。そこで買えばよいことです。

  押し目を待ってもそれがない銘柄は、釣り逃した魚のように見えてしまいます。しかし株式投資では、自分の投資パターンに合う銘柄がよい銘柄なのであり、押し目を狙うつもりなら、当然押し目を入れる銘柄がよい株であり、他は自分とは縁がなかった。こう考えるのが正解です。

  好きな恋人に去られたら大ショックでしょうが、有望と見ていた株が一つか二つ押し目も入れずに上がってしまい、買い逃したとしても人生が大きく変るわけではありません。次なる銘柄がいくらでもありますし、自分の狙い通りに押し目を入れる銘柄もいくつもあります。私たちはそれを買えばよいのです。

  だから私にいわせると、「押し目待ちに押し目なし」よりは「押し目待ちに押し目あり」が重要であり、この観点から市場を見回すと、ここから投資出来る銘柄がいくつもあることがわかります。勢いのよいハイテクや自動車株、あるいはその周辺株にしても、円高になると大抵が下げてしまいます。

  そうなると、「やはり円高だと輸出関連株はダメだなあ。これじゃ買えないよ」となりがちです。しかしそんな考え方にはちょっと疑問があります。輸出関連株が円高で下げる。それこそが待っていた「押し目」なのであり、待った甲斐があったことになります。
 
  たとえば最近富士通 <6702>株が、この株にしては急騰しました。「押し目待ちに押し目なし」を信じた人は、急騰するところを買って失敗しているはずです。その後株価は下落に転じてしまい、いまも止まっていませんので。しかしここでの下げこそ待っていた押し目に向かいつつあるのです。「押し目待ちに押し目あり」が近々(正確な予測は困難)、実現するはずです。(執筆者:北浜流一郎 株式アドバイザー)


2・9は16。投資名言に学ぶ

  最近計算力がかなり落ちてしまっているのですが、それでも2・9は? と聞かれたら18と答えます。これくらいは大丈夫なのですが、株式市場には2・9について、とんでもない名言があるのです。

  2・9は16だっていうのです。まともに考えると、「それはおかしい!」、ですよね。ところが株式市場は2・9は16だという。さらには2・9が17もありますし、19もあります。要するに2・9は18じゃないっていうのです。

  なぜこんなことばがあるか。株式市場は1+1=2のように公式そのままの動きにならないからです。業績が好調なら株価は上がる。これがファンダメンタルズの観点からは鉄則になりますが、実際にはそうならないことが多々あります。現在なら業績の上方修正があれば株価は上がる。こうなるのが普通です。ところがそうならないケースもあるのです

  業績の上方修正があれば株価は上がる。これが「2・9=18」です。しかし上方修正されたのに株価が下ることも多いのが現実ですので、それは「2・9=16」ということになります。

  こうなると、要するに株価は理屈抜きの動きになり、どんなことで上下するのか分からない。こうなりがちですが、そこまで厳密に突き詰めることはありません。理屈に合わない動きをするものだ、ぐらいにゆるく考え、四角四面な対応をしないようにする。こんな姿勢で十分です。

  というのは、チャートの見方一つをとってみても、ガチガチに考える人が意外に多いのです。たとえば短期移動平均線が長期移動平均線が交差し、下から上に抜ける形をゴールデン・クロスと呼びますが、そこで投資すれば株価は上がる、こんな見方が定着しています。それを信じている人は、当然そこで買い出動することになりますが、成功するとは限りません。

  ところが、「そんなはずはない。ゴールデン・クロスで買えば株は上がるはずなんだ」と頑張る人が意外に多いのには驚いてしまいます。その人は「2・9=18」論者ということになります。機械に遊びが必要なように、投資でも同様であり、「2・9=16」という名言がその重要性と効用を教えてくれているのです。。(執筆者:北浜流一郎 株式アドバイザー)


木の葉が沈んで石が浮かぶ。投資名言に学ぶ

  三菱重工 <7011>という社名に代表されるように、社名に「重」ということばが付いていると株価が上がりにくいという印象があります。重い製品を扱っている企業の場合も同様です。重電メーカーとして知られる日立もそうです。同様に製品が重い鋼材である鉄鋼メーカー株もなかなか上らないようなイメージがあります。

  実際はそんなことはないのですが、「重」は「株価の動きも重い」という印象を与えてしまうのです。株式投資をするのがわれわれ人間である以上、理屈よりもイメージが勝ってしまうところがあります。

  ところが数年に一度、こんなイメージを無視した動きが見られることがあります。市場が非常に活況になった時がそうです。そこでは何でも上がるため、「重」さも問題にらなくなってしまいます。そのためそんな現象が起きると、相場もそろそろ頂点と判断するのが普通です。

  しかし実は底値圏でも起きることがあります。株価が下げていることに着目した大口投資家たちが買いに転じはじめた場合がそうで、それをきっかけに市場は回復に向かいはじめることになります。

  偶然かもしれませんが、このところ「重」さがネックにならないような現象が見えはじめています。いわゆる投資名言が、「木の葉が沈んで石が浮かぶ」、あるいは「石が浮かんで、木の葉が沈む」現象が生じつつあるのです。

  たとえば新日鉄 <5401>株です。大型鉄鋼メーカーのため株価は本来値動き重く、投資妙味は少ないとされています。ところがここ1カ月ほどの上昇ぶりは驚異的です。3月12日233円の安値をつけた株価は、この原稿を書いている時点は340円前後です。

  上昇率は45%に達しています。1カ月ほどでこれだけ上がるのは、まさに「木の葉が沈んで石が上がる」現象が生じていることになります。

  新日鉄株だけでは、説得力を欠くでしょうから、他にも重そうな銘柄を探してみますと、大同特殊鋼 <5471>があります。社名通り特殊鋼に強い企業として知られていますが、この会社の株価も簡単に上がりそうには見えないのでは。

  では実際の値動きはどうなっているか。2月25日201円だった株価は、現在330円前後です。上昇率は64%に達しています。これまた確かに「石が浮かんで」いるのではないでしょうか。もちろん実際は石ではなく、もっと重い特殊鋼材ですが。

  株式市場でこんなことが起きるのは、もちろん歓迎すべきこと。そして出来ることならしっかり付き合って行きたいものです。「木の葉が沈んで石が浮かぶ」と、理屈に合わないことが起きているとして、拒絶してしまう人がいます。こんなことは長続きしない、という理由からです。

  しかし株価が動いている事実は軽視したくないところです。株式市場では時々「木の葉が沈んで石が浮かぶ」のです。そしていまそれが見られるようになっています。背景にあるのは中国経済に回復の兆候が見えていることです。

  中国が発表したばかりの1〜3月期GDPは6・1%成長でした。それをマスコミのほとんどは「6・1%成長に減速」と表現していましたが、世界にプラス成長を続ける国がないことを考えると、「6・1%も成長している」。こう見るべきです。

株式市場はしっかりこの点に着目、重たいはずの「石(実際は鉄鋼など)を浮かばせて」いることになります。(執筆者:北浜流一郎 株式アドバイザー)



株価は疑惑の壁をよじ登る。投資名言に学ぶ

  4月に入ってからの東京市場の回復ぶりにとまどっている方も多いのでは。一般的な見方からは、株価が上がるような材料は皆無に見えるでしょうから。追加景気対策として15兆円の大盤振る舞いが予定されていることに対しても、そんなことをしても景気が回復するとは限らない。ましてや株が上がるとは限らない。

  こんな見方の人が少なくありません。私もよく、「大型景気対策を打つとしても、まだ何もしてないわけでしょう。そんなことで株が上がるんですかね」とよく聞かれます。要するに現状のような株式市場の回復ぶりはどうも納得行かないというわけです。

  そんな投資家が多いことは、空売りの多さにもあらわれています。主力株を中心に、株価が下げる方に賭けている投資家が相変わらず多いのが現状です。この回復はおかしい。一時的に終わるだろう。上がる理由がないもの、というわけです。


  そこで紹介したいのが、そうです。投資名言、「株価は疑惑の壁をよじ登る」です。
  投資名言は数多くありますが、このことばは「人の行く裏に道あり、花の山」などと並んでかなりインパクトが強いのではないでしょう。「疑惑」などと株式投資には似つかわしくないような言葉も使われていますし。
  どういう意味か。株価が上がるような材料はない。でも上がっている。これはおかしい。納得が行かない。疑問(疑惑)がある。というわけです。

  それに対して名言は、「疑惑の壁をよじ登る」と教えているんです。数々の疑問、疑惑はあろうが、株式市場が回復に向かい始める時には、そんな疑問、疑惑を乗り越えて上がっていくのだ、と。

  現状がまさしくそれになります。日米ともに経済状況は最悪です。物、サービスの販売は低迷、雇用状況の厳しさにも変わりはありません。たとえば総務省が31日発表した2月の完全失業率(季節調整値)は、前月より0・3ポイント悪化し4・4%でした。これは2006年1月以来の約3年ぶりの高水準でした。

  こんな数字を見る限り、株価が上がるのはおかしい。こんな思いがしてしまうのも無理からぬものがあります。しかしここはやはり「株価は疑惑の壁をよじ登る」なのです。先人の教えは尊重すべきともいまえす。

  ではなぜ「疑惑の壁をよじ登る」のか。「疑惑」がある状態では、当然のことに株価は上らないと考える人が多くなるため、株が下げる方に賭ける空売りが多くります。ところが、徹底的に売り込まれた底値圏では、小さな好材料で株価が反発しやすく、それが繰り返されているうちに次第に水準が切り上がります。

  そこで、意外な加速要因があらわれるのです。空売りの買い戻しです。株価が少しずつ上がると、下げることに賭けている空売りは、思惑が外れて損勘定になるため、やむなく反対売買、つまり株を買い戻します。

  それが株価を実体以上に押し上げる働きする。これが現在のような局面で株価が上がるメカニズムであり、「株価は疑惑の壁をよじ登る」はそのことを教えてくれている。こう解釈出来ます。(執筆者:北浜流一郎 株式アドバイザー)

初押しは買い。いまだから投資名言に学ぶ

  3月10日に7021. 28円の安値をつけたあと回復に転じた日経平均株価は、3月27日、8843. 18円。25%も上昇しました。実に驚くべき上昇率ではないでしょうか。同期間のNYダウが約22%高であることを考えと、東京市場の回復ぶりがいかに急激なものであるかが分かってもらえるでしょう。
 
  もちろん個々の銘柄も同様に上昇しており、東証1部上場の全銘柄の日足チャートをチェックしてみた限りでは、下げている銘柄を探すのが難しいほどです。業種、業績に関わりなくほとんどの銘柄が上昇している。こんな状態になっています。もちろん取り残されている銘柄もあるのですが、それらにしても最悪期は脱したような動きになっています。

  こんな状況は塩漬け株に悩んでいた投資家には、文句なしに好ましいことです。しかし新たに投資するとなると問題です。上昇ピッチが早く、どこで買い参入してよいか非常に分かりにくいためです。全体が回復トレンドとなっているため、新規に投資したいところではあります。ところが高値掴み。これが起きやすいのもこんな状況です。こんなに強い動きなのだから、とエントリーすると間もなく下げてしまい、高値掴みになる。大抵はこんなことになってしまいます。

  たとえば三菱UFJフィナンシャル <8306>株です。極端なケースですが、この株を27日の高値553円。ここで買った場合、その後どうなったか。わずか一日で500円前後まで急落です。10%も下げてしまっています。かなりの痛手を被ることになります。信越化学 <4063>株の場合はこれほど極端ではないものの、27日の高値は5260円。それが30日には4900円がありました。

  この株を100株購入した投資家は、手数料、取引税を考えないことにすれば、52万6000円の資金がたちまち49万円に激減したことになります。これは嬉しくないどころではありません。結構こたえるのではないでしょうか。あっと言う間に36000円の損失ですから。

  こんな失敗を避けるにはどうするか。古来の投資名言があります。「初押しは買い」です。相場が最悪局面から立ち上がった場合、なかなか買い場がない。しかしそれは必ずあるというのです。それは、どこか。「初押し」局面だというのです。

  株式市場では「下げる・下がる・下落」という言葉を嫌います。そのため代わりに「押す」と表現します。

  東京市場にそんな「押し」がいま訪れつつあります。3月10日に底を打ち、11日から回復に転じて初めてのことです。途中8000円を回復したところで2日間揉み合いました。しかしそれは「押し」ではなく、単に足踏みした程度、すぐに上昇してしまいまた。そのためまだ「押し」らしい「押し」が入っていないのです。それだけ東京市場の回復ピッチが早いことなります。

  ところが30日、日経平均は100円を越える下げとなっています。つまり「初押し」現象がようやく見られたことなります。ここからすぐに反発するのか、それとてもさらに下るのか。答えはまだ出ていないのですが、「初押し」現象が見られたのは重要で、見逃さないようにしたいものです。

  もちろん「押し」はじめたから、「それっ、買え」とはなりません。「押し」が止まるのを待ってから買い出動しなければならないのは当然です。それはどこになるか。個々の銘柄により違いますが、大事なのは、名言の教えに従い「初押しは買い」これを実行するタイミングが訪れつつあるため、それに備える。これになります。(執筆者:北浜流一郎 株式アドバイザー)


商い急ぐべからず。投資名言に学ぶ。

 東京市場にやはり春到来です。あんなに上昇しにくかった日経平均株価も連騰中、なかなか上抜けなかった8000円の節目もクリアしています。8000円から8500円はかつて揉み合いを続けたところ。そのため分厚い売りゾーンになっていて、簡単には突破出来ない。これが私の基本的な見方なのですが、23日、24日の動きを見る限り、8500円すらラクラク突破してしまいそうな勢いです。

  こうなると、買い遅れていた場合、ここで買わなければどんどん株価が上がってしまいそうな気になります。市場全体を漠然と見ているだけなら、そうはならないのですが、特定の銘柄をマークしていると、最近の上昇ぶりは気にしないわけに行かなくなります。

  たとえばその株が三菱UFJフィナンシャル <8306>株だったとします。いつかこの株を買いたい。こう思いながら年初から3月にかけて株価の推移をウォッチングしていたとしたら、なかなか株価が下げ止まらず、買い場はなかったことになります。それでも結果的には3月10日に377円の安値をつけて切り返していますので、その近辺が絶好の買い場だったことになります。

  しかし実際にはそこで買うのは、まず不可能です。もっと下がりそうな気がして、よほどの投資上手でもない限り、普通は買えません。もう少し様子を見よう。100人中90人以上はこうなります。

  ところが株価は377円を底に浮上を開始、24日には早くも530円台に乗ってしまいました。ここで大抵の人は、なぜ377円をつけたあたりで買えなかったのか。自分を責めることになります。あの時買うべきだった。せめて400円を越えたあたりで、と。あの時買おうと思ったんだけどな、などと悔しくなったりもします。

  実はこれらの思いが、失敗のベースを作ってしまうのが株式投資です。最近の値動きを見ると絶好となっていて、それまでに買っていなければいないほど、もっと上がりそうに見えてしまうからです。それが気持ちを逸らせます。いまのうちに買わないと、どんどん高くなってしまい、永遠に買えなくなってしまう、と。

  少し株に詳しくなると、25日移動平均線を見たりします。するとそれが下向きから横ばいに転じていることが確認されたりします。そうなるといよいよ失敗への土台が作られてしまいがちです。そこで、これはもういまのうちに買っておかなくては、と決意することに。

  こんな投資姿勢に「喝」を入れてくれるのが、投資名言「商い急ぐべからず」です。私も含め、株は株価が上がってくると買いたくなります。日頃自分が有望と思っている銘柄になるとなおさらで、その株が上昇するのを黙って見過ごしていられる人はごく少数です。大抵は買いたくて買いたくてたまらなくなってしまいます。何しろそのままでいたら、もっと高くなってしまうように見えるんですから。

  しかし答えははっきりしています。株とは買ったとたんに、不思議なことに上昇スピードが急激に落ちてしまいます。自分が買うまで、あんなにスピーディーに上がっていたのに、買ったとたんに超鈍足になり、ついには後退する。こうなってしまう場合がほとんどです。

  商い急ぐべからずは、この点を踏まえ、注意を促すことばです。ここではサンプルとして三菱UFJ株を取り上げましたが、この株がここから上らないということではありません。名言の意味をご理解いただくためのモデル銘柄として取り上げたのであり、ここから続伸を続けることもあり得ます。

  となると、「急いで買わなくては」となるのでは。でも、そうです。「商い急ぐべからず」なのです。急がなければ、好ましい買い場がまた訪れてくれるのです。(執筆者:北浜流一郎 株式アドバイザー)

余るものは足りぬ。投資名言に教わる

 いまはほとんどの企業がリストラに躍起になっています。派遣や正社員切りだけでなく、工場、営業所などの閉鎖を急いでいます。それらは需要に対して余っているとの判断からです。それを削減、全廃しないことには固定費が増加、経営が立ち行かなくなる恐れがあります。その回避のためには当然避けられないことなのですが、一方で「余る状態」が徐々に改善されつつある兆候も見えてきました。

  トヨタ自動車 <7203>が5月からの増産を計画しているとのことですし、金属・化学など素材各社も在庫調整が進み、これまで強化してきた減産を緩和する方向にあります。中国向け輸出や国内でも自動車、電気関連企業向け需要に復調の兆しが見えてきたことが背景にあります。

  つまりこれまで余っていた製品が、そうではない状態への変わりつつあることになります。余っている製品は、経営上は在庫であり、経営負担になります。そのため企業はその削減のために製造を中止、必死にそれを減らす努力をすることになりますが、それを半年も続ければどうなるか。多くの場合、それはかなり減ってしまうのが実際です。

  投資の世界ではこの点について、昔から名言の形で次のように教えています。

  余るものは足りぬ、足りぬものは余る

  と。つまり余るほどにあるものは、やがて足りなくなる。足りないほどに減少したものは、やがて余るようになる、と。

  当たり前のことではあります。しかし名言、格言とは当たり前のことを敢えて教えのことばとしているもの。投資の世界では特にそれは重視されていて、江戸の昔から今日にかけて指針として生き続けています。

  余るものは足りぬ、足りぬものは余る

  これもその一つであり、需要減により余るようになった製品は、やがて足りなくなるため、それに備えよと教えています。現在なら、あらゆる分野で製品が余っていることになり、それが明らかになったことが株価の下落要因ともなっています。前述したように製品が余ると、在庫費などの負担が重くのしかかるからです。

  ところが投資名言は「余るものは足りぬ」と教えているのです。そして実際、一部でそれらしい兆候も見え始めているとなったら、そろそろそれへの備えをしたいところです。

  ではそれを行なうには、どんな分野が望ましいか。まずは自動車部品や電子分品などの「部品」分野になります。これらがを手当てしないことには製品は製造できません。そのため余っていたもので、まず急減するのは「部品」であり、次の段階としてそれはまもなく増産されることになります。

  ここでさらに考えを進めますと、「部品」を作るためには、当然「素材」が必要となるため、素材関連企業の在庫減も進み、今後増産が見込めるというシナリオが描けます。
  余るものは足りぬ。足りぬものは余る

  は以上のように市場の底流変化を教えるものであり、「名言なんて古い」、なんて軽視せずにぜひ参考にしたいものです。

[心に投資名言を]

踏み出し、大事なり

行き過ぎもまた相場なり


天井3日、底100日

幽霊と相場はさびしい方に出る

当たり外れは世のならい

余るものは足りず、足りるものは余る

1割2割は世の変動、3割以上は人の変動

意地商いは破滅のもと

相場は相場に聞け

陰陽は循環する

おごるまい、丸い月夜もただ一夜

買いにくい相場は高い。買いやすい相場は安い

記録破れば高峠

3割高下には一応向かえ

相場は人気7分に材料3分

相場のカネと凧の糸は出し過ぎるな

大回り3年、小回り3カ月

大玉は失敗、小玉は成功

初押し、買うべし

万人があきれ果てたる値が出れば、それが高下の境なりけり

利食い千人力

60日で一思案

相場は2×8の17



座右の銘(忘れてしまうため記録しておきます)
水五訓(動訓)

一.自ら活動して他を動かすは水なり

一.障害に遭いて激し、その勢力を百倍するは水なり

一.常に己れの進路を求めてやまざるは水なり

一.自ら潔うして他の汚濁を洗い、清濁併せ容るるは水なり

一.洋々として大海を満たし、発しては雲となり、雨と変じ、

  凍っては玲瓏たる氷雪と化す。

  しかもその性を失わざるは水なり



水五訓(静訓)

一.淡々無味なれども、真味なるは水なり

一.境に従いて自在に流れ、清濁併せて心悠々なるは水なり

一.無事には無用に処して悔いず、有事には百益を尽して功に居らざるは水なり

一.常に低きにつき、地下にありて萬物を生成化育するは水なり

一.大川となり大海となり、雲雨氷雪となり、形は萬変すれどその性を失はざるは水なり


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